秋華賞への優先出走権をかけたトライアル2レース「紫苑ステークス」「ローズステークス」が今年も終わり、優先出走馬が出揃いました。紫苑Sからはクインズミラーグロ、ホワイトエレガンスの2頭、ローズSからはタッチングスピーチ、ミッキークイーン、トーセンビクトリーの3頭が2015年の秋華賞へ優先的に出走できます。
以前も当サイトで書きましたが、秋華賞の成績とトライアルの出来は密接な関係があり、ローズS路線からの優勝馬は過去10年で4頭の4割、10年×3頭の3着内率も50%あり、ローズSからの優先出走馬3頭は特に見逃せません。
言うまでもなくミッキークイーンはオークス馬あるため既にド本命で、トーセンビクトリーも名牝トゥザワールドの娘であり、常に人気を争う本命馬。一方ローズSを7番人気で優勝し、穴を開けたタッチングスピーチこそが今回の秋華賞の肝を握る1頭になります。
タッチングスピーチは新馬戦3着、次走の未勝利戦で初勝利をあげ、飛び級で挑戦したG3チューリップ賞では9着、ついでオープンの忘れな草賞でも8着、5戦目にして同級の500万条件戦に勝利し、再度飛び級挑戦のローズステークスで見事に優勝しました。
過去の戦績だけ見るならば今回のローズSはフロックとして、秋華賞でも懐疑的にならざるを得ませんが、ローズS路線からの活躍馬が多いことを見ると完全に切るわけにもいきません。
とはいえ、トライアルに優勝したことで一定以上の投票数は手にすることでしょうから、期待値以上のオッズになってしまい、賭けるには損の大きい馬券となる可能性も高いです。
今回のトライアルをフロックと見るか、実力発揮し本格化の兆しと見るか、本番までの残りの調教などからじっくりと判断をしたいと思います。