【秋華賞2016出走馬】善戦から抜けられるかが注目されるデンコウアンジュ

2歳で重賞を勝っている馬にとって、3冠レースは出走権を持っているものと同じものだが、同時に2歳と3歳の力関係の変化に苦しみ、なかなか上位に入れない馬も出てくる。そうした中で善戦を続けているのがデンコウアンジュである。この馬は2歳でアルテミスSを制覇し、重賞の賞金を獲得している。しかも2着に、あのメジャーエンブレムを従えての優勝だったから驚きである。この時は人気薄だったこともあり、次のレースの期待感が強く残された。

2番人気に押された阪神JFでは、残念ながら力を出しきれず7着に終わる。その後は牝馬3冠路線を進むことになるが、全て善戦級で終わってしまっている。トライアルでは5着以内に入るものの権利獲得の3着以内には入れず、本番は1桁着順には入れるが勝ち馬には離されるという状態になっている。それでも力を持っていることは事実なので、ふとしたきっかけで変わる可能性はある。

脚質は後方待機を中心として、直線一発勝負を狙う傾向にある。アルテミスSのときも、後方にいた事でペースの早い流れに対応できて、直線で逆転できる状態を作り上げている。秋華賞はペースが早くなることも予想され、直線勝負になればこの馬の台頭も考えられるところだ。

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