秋華賞歴代勝ち馬の共通点を見いだす

歴代秋華賞馬たちの共通項を見出すことができれば今後の予想を立てるのに非常に役立つのではないでしょうか?過去10年のデータをひも解き、共通項を探しだしたいと思います。まず大前提として3歳馬であること、牝馬であることは出走条件であるため、優勝馬の共通項ということは出来ません。

さて、では歴代勝ち馬に見られる共通項とは一体どんなものがあるでしょうか?端的に言ってしまえば「ありません」

予め勝負が決まってしまうような魔法みたいな条件などは存在しません。ありません、というと語弊があるので、みつかりませんでした、としたほうがよいでしょうか。ただたんに探し方が悪いだけで気づいてしまえば勝利の方程式がどこかにあるのかもしれません。まず、ないとは思いますが。

それでも、完璧な共通点は見つからないまでも歴代勝ち馬に見られる傾向のようなものは確かにあります。あくまで傾向なため、外れてしまう例外も当然ありますが。

1番人気より2番人気

不思議な話ではありますが、1番人気よりも2番人気のほうが成績が優秀です。過去10年で比べると1番人気の成績は[2-2-3-3]で、勝率20%、連対率40%、複勝率70%とまずまず。複勝率は良いですが、勝率となると1番人気にしては心もとないです。一方、2番人気の成績が[5-2-1-2]となり、勝率50%、連対率70%、複勝率80%となりました。

一番人気馬が大きくコケるでもないですが、2番人気馬が先着するケースが多いようです。いちおう3番人気馬も見てみましたが[2-1-0-7]と、やはり他よりは信頼度が落ちるものの、勝率は20%あります。また、3番人気以内だけで9度の優勝があり、4番人気以下が穴を開けることは難しい傾向にあります。

ローズS路線馬大活躍

秋華賞に2つ用意されているトライアルレースのうち紫苑ステークスから出走した馬は滅多に活躍しません。昨年のショウナンパンドラが優勝するまで、紫苑ステークス路線からは複勝すらとれませんでした。一方ローズS路線からの出走馬は高確率で活躍を果たし、特にローズステークスを優勝し勝ち上がってきた馬は勝率30%、複勝率でいうと70%になります。

ローズステークス路線かつ2番人気の競走馬がアツい展開となりそうな予感がありますが、過去10年で、ローズSから優先出走権を持ち、秋華賞で2番人気となった馬は全部で5頭。その成績をまとめると[3-1-0-1]となり、勝率60%、連対率80%の超優良馬券となりました。

今年のローズS優先出走馬はタッチングスピーチ、ミッキークイーン、トーセンビクトリーですが、ミッキークイーンはオークス馬でもあり、1番人気候補筆頭です。反対にローズSで1着をとったタッチングスピーチはローズSに優勝する前は1000万条件馬で、当然初の重賞勝利。ローズSがフロックと判断されれば人気はもっと落ち込むことでしょうし、正当に評価されれば2番人気くらいになるかもしれません。

そしてトーセンビクトリーですが、彼女の戦績もタッチングスピーチと似たようなもの。しかもローズSではタッチングスピーチに負けているわけですからタッチングスピーチよりも評価される目処はないようにも思えます。ですが、ここでトーセンビクトリーの血統に注目が集まります。トーセンビクトリーの母は2001年のエリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリー。そして全兄には2014年の有馬記念で惜しくも2着ながら、ゴールドシップ、ジャスタウェイ、エピファネイアなどなど錚々たるメンツに対し先着した経験を持つトゥザワールドがいます。この血統が本格化の兆し、と判断されればトーセンビクトリーの人気にもいつ火がついてもおかしくありません。

その他人気になりそうな競走馬としては桜花賞馬のレッツゴードンキがいますが、オークスでは10着と大きく水を開けられ、雪辱のローズSでも4着と、他より評価が落ちることは避けられないでしょう。だからこそ反対に買いなのではないか!?という判断もありますが、まだ悩める時間は残されています。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です