秋華賞へのトライアルレースとしては中山競馬場2,000mで開催される紫苑ステークス(OP)と、阪神競馬場1,800mでの開催のローズステークス(G2)の2つがあります。
紫苑Sからは2着以内、ローズSからは3着以内に優先出走権が与えられますが、この優先出走からの入賞する確率とはどの程度あるのか、調べてみました。
紫苑ステークスから優先出走での成績は1-0-0-16で、3頭が秋華賞未出走です。昨年のショウナンパンドラが優勝するまではノーマークで、優先出走権を得ているにもかかわらず出走しない馬が3頭もいました。はっきり言って、トライアルの路線として確立しているとは言いがたい現状です。紫苑ステークスで優先出走権を得て走っている=賞金が不足しているため、他より勝率は悪いという理解でも間違っていないかもしれません。
一方、ローズステークスで優先出走を得た競走馬の成績は、4-8-3-15となりました。勝率13.3%、連対率40%、3着内率50%と、それなりに信頼度の高いデータとなります。ローズステークスからの路線は掘り下げる価値もありそうなので、もう少し詳しく見てみます。
ローズステークスでの成績1着、2着、3着それぞれの秋華賞での成績をは、1着が3-3-1-3、2着が1-3-1-5、3着が0-2-1-7となりました。勝率を表にまとめてみます。
着順 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|
1着 | 30% | 60% | 70% |
2着 | 10% | 40% | 50% |
3着 | 0% | 20% | 30% |
やはり3着からの優先出走では若干他より期待値は落ちますが、それでも馬券に絡む確率は非常に高いと見て取れます。
紫苑ステークス路線の優先出走は名ばかりで、ローズステークスへ注視したほうがよいかもしれません。