秋まで全く上位級と戦っていない馬が、突然G1クラスでいい結果を出すこともある。実際に3冠レースの最後は、意外な馬が台頭することもあり、特に条件戦をしっかり戦っている馬が強いこともある。今回該当しているのがミエノサクシードであり、この馬は条件戦から這い上がり、今回の出走を掴み取ることが出来た。地道に下のクラスのレースを使い、順調に賞金を上積みしたことで、今回出られるところまでやってきたのである。
3歳になってから出走を始めたが、未勝利を勝つまでに5レースを要している。結構勝つまでに時間の掛かった馬だが、500万下でも苦戦を強いられることになり、9戦目でようやく勝利をして1000万下まで上がってきた。この500万下を勝ったのはなんと9月上旬で、下旬には1000万下の夕月特別に出走、そして勝利して賞金を積むことに成功。これによって秋華賞に出られるチャンスを手にしたのである。
中団からレースを進める傾向があり、後ろからゆっくりと進めながら、直線で一気に前を捉えて差し切る競馬を主体にしている。ペースが上がれば非常に強みはあるが、2000メートルの対応が課題になっている。マイルから1800での実績は心強いものの、2000では1戦し10着というところが気になり、直線が平坦な京都で対応できるかが注目だ。