レッドアヴァンセは、父がディープインパクト、母がエリモピクシーという血統で、比較的良血の部類だろう。兄弟にはクラレントやレッドアリオンがおり、重賞クラスでも活躍している馬が多くいる血統である。この馬も重賞クラスと言われながら、なかなか勝ちきれないところを持っており、今回は初の重賞制覇をG1で狙うことになる。
1勝するまでには3レースもかかり、2着を2回繰り返してようやく勝利した。この当時から期待されており、1番人気に押されることも多くあった。エルフィンSでは、1勝馬ながらも1番人気で勝利して、賞金を確保。これで3冠レースに目処を付けることが出来た。
レッドアヴァンセに立ちはだかる重賞の壁
ここからクラシック路線を狙うことになるが、重賞の壁に阻まれることになる。チューリップ賞は人気になったが8着、桜花賞とオークスはいずれも7着と善戦クラスにとどまっている。秋の始動戦のローズSも、思ったほど伸びきれず8着と敗れており、若干距離適性の問題も見えつつあるが、平坦の京都で変わる可能性は十分だ。
京都の実績は2勝2着1回とかなり相性がよく、どちらかと言えば平坦コースに強い馬なのかもしれない。得意コースに変わって、自慢の末脚が出てくれれば勝機はあるだろう。