実績面から考えれば、かなり厳しいの一言で終わってしまうが、それで終わらないのが競馬の醍醐味でもある。データ通りの結果で終わるのであれば全て上位人気で決まるはずだが結果は人気通りにはいかない事も多々ある。単勝・複勝ならまだしも、連になれば人気通りではないことのほうが多いのだ。ましてや3歳牝馬のレースだけに展開や天候ひとつで大きく結果も左右される。
ネオヴェルザンディはこれまでのレース内容から考えると本命馬になる事はないのは断言できる。前でのレースを得意とするタイプだけに今回の8枠17番は正直マイナス材料と言わざるをえない。
2016年9月10日に行われた中山競馬場1800mの3歳500万以下のレースでは、周りとの比較も難しい面はあるものの、自分のペースで逃げるレースをしながらも、最終コーナーで並ばれてからの粘りや中山競馬場の長いのぼりでも脚が止まらなかった勝ち方は強い逃げ馬の勝ち方ともいえる。
京都競馬場は初の出走だけに不安要素も多いのかもしれないが、本命馬であればそのような言葉が似合うがこの馬の場合には、不安要素こそが逆の要素に繋がる魅力もある。
京都の芝は天候次第では、軽い状況にもなり、多頭数での競馬なるのだから荒れる要素がないとはいいきれない。ネオヴェルザンディが良い勝負をするためには、自分のペースに持ち込むための展開づくりが必須だろう。鞍上テン乗りの松山弘平に重すぎる期待がかかる